身近な食材で夏バテを予防する!

またまた、この夏も暑い。どうしても食欲が落ちてしまう、
とはいえ、食べないとバテてしまう。

旬のものこそ夏バテ防止に力をくれる。
ビタミンなど豊富な夏野菜を食べよう。

夏野菜

季節の野菜にはそれぞれの良さがある。

たとえば冬野菜のハクサイには、ビタミンCが豊富に含まれるので、免疫力を高め、
風邪などの病気にかかりにくい体づくりに役立つ。冬に向いた野菜だ。

これから旬を迎える夏野菜、見た目がカラフルなものとネバネバ系が多い。

」「」「」「」の色鮮やかな野菜は、バランスよく食べることで、体に大切な栄養素などを十分摂ることができます。

また、ネバネバ系野菜にはデトックス(体内に溜まった毒物を排出させること)や、スタミナアップの効果があります。これらをうまく組み合わせることで夏バテ予防に役立ちます。

このカラフルな色は含有成分の現れなのです。

トマトの赤色はリコピンの色で、強力な抗酸化作用があり、老化や生活習慣病の原因となる活性酸素を取り除きます。

抗酸化作用はビタミンEにもありますが、その100倍以上と言われるのがリコピンなのです。

ナスの紫色はポリフェノールの一種であるアントシアニンによるもの。野菜や果物の紫色を構成する色素成分です。

ブルーベリーが紫色なのもアントシアニンを含有するため、やはり抗酸化作用があり、目の機能を向上させる効果もあると考えられている。

ピーマンが緑色なのはクロロフィル(葉緑素9を豊富に含んでいるから。造血作用があり貧血の改善と予防に役立つ、またデトックス効果を持ち、体内に入り込んだ有害金属(水銀・鉛など)を排出してくれる。同じく緑色のホウレンソウやニラなどにも多く含まれている。

トウモロコシの実が黄色なのはカロテノイドのせい。やはり抗酸化作用を持つので、過酸化脂質が引き起こす動脈硬化の予防などに効果があると考えられている。

トマトは肌を保護する

ビタミンA不足の解消にもカロテノイドは役立つ。ビタミンAが不足すると暗がりでの視覚の順応性が低下するなどの問題が生じてくる。
レバーなどを食べればビタミンAは摂れるのだが、摂りすぎると肌が乾燥したり、髪の毛が抜けてしまったりする恐れがある。

だが、カロテノイドなら体内でビタミンAに変化するものの、それはビタミンAが不足したときだけ。なので摂りすぎにはならない。

次はネバネバ系野菜。

オクラやモロヘイヤなどがあるが、そのネバネバはムチン(粘性物質)と呼ばれる。

食品によって種類があるがオクラのムチンは胃の粘膜を保護するなどの作用がある。さらに鼻や喉などさまざまな粘膜も保護してくれます。

オクラにはペクチンも含まれており、食べると血糖値やコレステロール値の上昇を抑えられると考えられている。

一方、トマトの場合、リコピンが肌を保護する=食べる日焼け止めとまで言われている。

日焼けの原因は、紫外線を浴びたことで発生する肌内部のメラミン色素だが、リコピン摂取によって生成されるメラミン色素の量が減る。

さらにリコピンは美白効果が高い。シミの予防にも役立つのです。また、シワ・たるみの原因となる活性酸素を除去してくれる作用もあります。

トマトにはコラーゲンを生成するビタミンCもたっぷり含まれていて肌のハリの維持に役立つ。
トマトはお薦めの食材なのである。

ちなみにトマトの色はそれぞれ微妙に違うが、赤色が濃いほどリコピンが多く含まれている。

選び方のコツは、ヘタの周囲にキズやヒビのあるものは、味が落ちるとされているので避けたい。

リコピンは加熱すると外に出やすくなるので生よりもスープや煮込み料理がお薦めです。

赤色の次は紫色

茄子の皮が紫色なのはアントシアニンで、皮だけに含まれ、
抗酸化作用がありますが、中身は白い。

ナスは皮を食べる野菜と考えましょう。

90%以上が水分でビタミンやミネラルなどの栄養素は
ほとんどありません。

次は黄色

夏野菜の代表はカボチャ、悪玉コレステロールを減らしてくれる
B-カロテンが豊富に含まれている。

また、カロテノイドと同じく体内でビタミンAに変わる。
加えて、グレープフルーツ並みにビタミンの含有量も多い。

緑色のピーマン

クロロフィルを多く含み、ピラジンという成分も含み、血行促進し血液をサラサラにする。
苦みが強いほどピラジンが多くなる。

緑色かつネバネバ系のオクラ

原産はアフリカ北東部で食べる美容液のような野菜。
代謝を促進するビタミンBが多く含まれ肌の修復を助ける。

また、ペクチンが美肌に大きく関わる腸内環境まで整えてくれる。

モロヘイヤは王様の野菜

緑色でネバネバ系で、ビタミン類やミネラルをたっぷり含有する
「食べないともったいない野菜」。

ビタミンA,B2,C,E,Kとカルシウム、銅........。
妊娠時に大切な栄養素・葉酸も摂れる。

B-カロテンの量は野菜の中のトップクラスなのだ。
元気のない時など、体調不良時にはスープをお薦めだ。

次はオオバ

薬味などとして料理の脇役だが、やはりB-カロテンが豊富で、
「食べるサプリメント」と呼ばれるほど、各種ビタミンやミネラル類に
カルシウムもたっぷり含まれる。

清々しい独特の香りには食欲増進効果がある。
さらに、殺菌作用と防腐効果、解毒作用もある夏場の食中毒予防にも効果がある。

きゅうり

ナスは皮以外に栄養がないと書いたが、キュウリも同様だ。
しかし、キュウリはヌカ漬けにするとビタミンCが飛躍的に増える。

それに、ヌカのビタミンB1・Bも加わる。

トウモロコシの冷凍は便利

朝に特化した夏野菜の摂り方は、トマトと甘酒のスムージー。

冷凍庫で凍らせたミニトマト5~6͡個と、甘酒50cc、豆乳100㏄、レモン少々。
これを一緒にミキサーに入れ攪拌すれば夏バテ防止の栄養ドリンクになる。

ちなみに甘酒は「飲む点滴」十いわれるほど栄養価が高い。

オオバのジェノゼーベ

オオバ50枚、100ccのオリーブオイル、大匙一杯の塩麴、同僚の下しニンニク、
砕いたミックスナッツ30gを一緒にミキサーで攪拌それで完成。

パスタに使えるのはもちろん、お酢と蜂蜜を加えればドレッシングになる。

最後に保存法

ピーマンやナスは、焼き網で焼いてから冷凍保存。

トウモロコシは実を削ぎ落して冷凍庫へ入れる。
凍った実は、スープや炊き込みご飯、炒め物などにすぐに使えて重宝する。